1〜2月は厳冬期と呼ばれ北アルプスでは雪が最も降り荒天が続くのですが八ヶ岳は好天に恵まれることが多いです。また北八ヶ岳はロープウェイで一気に標高2237mまで上がることができ、針葉樹林に雪原や山上湖、展望地などが点在、条件に恵まれれば上級者でなくても楽しめるコースが多くあるのが特徴。ロープウェイ山麓駅にスノーシューやスキーウェアなどのレンタルもあり比較的簡単に冬山を楽しむことができます。
そして山頂駅に到着。麓まではあまり雪が積もっていなかったのですがバッチリでした。登山道はよく踏み固められていましたのでアイゼンだけ登山靴に装着して出発しました。ワカンの出番はありませんでした。
北横岳へのコースは樹林帯が多かったです。木々が樹氷になっていて白銀の道を登っていく感じで大変幻想的でした。歩いていて暑くなることもなく寒くなることもなく丁度良いレイヤリングが出来ていたと思われます。疲れはしましたが。。。
計画通りのタイムで北横岳ヒュッテに到着。燕岳の燕山荘などとはまた異なり、これはこれで味のある素敵な山小屋でした。通年営業しており完全予約制で必ず布団1枚のスペースを確保できて快適に過ごすことができます。
そして北横岳山頂に到着!絶景!蓼科山が近くに見え、遠景に北アルプスを眺めることもできました。しかし山頂ですので風がすごかったです。写真撮るためにオーバーグローブを外したのですが凍傷になりそうですぐにグローブをはめ直しました。
山小屋での夕食は野菜や肉などボリュームたっぷりの鍋料理。〆はうどんでした。野沢菜や魚料理のおかず付。さらに地酒を頂きました。食事が評判の山小屋と調べてはいましたが、実際に山でこれだけ食べてお腹いっぱいになると大変幸せな気分になれました。体も芯からポカポカになりました。
夜は満天の星空を見ることができました。夕食後は曇っていて見えなかったのですが、翌日の天気予報が「終日晴れ」でしたので3時間毎に起きて外出て星が見えないか確認することに。星空目的で山小屋泊にしたので祈る気持ちで。そしてAM3時に外に出て見上げますと大量の星々が輝いていて感動しました。冬山の星空もすごいですね。。流れ星5個も見れました。その後、他の登山者の方にマンゴーワインシャーベットを頂いたのですが、これが美味ししかったです。。やっぱ熟練の方は知ってますね!
少し休んだらご来光を見に再び北横岳へ。すごく寒いため貼るカイロと上下ダウンをプラス!天気は晴れ!山頂なので風はやっぱり強い!寒い!しかし、大変見事なご来光を拝む事が出来ました!雪山とご来光の組合せは初めてなので感動しないわけがない。他のグループの集合写真を撮らせて頂きましたが、綺麗なご来光といい感じにシルエットっぽくなっていて、何かこの世界救った感のある写真になって、すごい喜んで貰えました。
少し寝てロープウェイ山頂駅へ戻ります。天気が昨日より良い、というか快晴でした!雪景色はもちろん綺麗なのですが空の青が見たことも無いような濃いコバルトブルーで驚きました。後で知ったのですがこの時期の八ヶ岳の紺碧の空は「八ヶ岳ブルー」と呼ばれているらしいです。北斜面で空気中の水分が落ちて空気が透き通ることで抜けるような青空が広がるんだとか。南八ヶ岳でよく見られるそうなのですがこの蒼さはもう八ヶ岳ブルーでいいのでは?雪写真は暗くなりがちなので明るく補正するのですが、すると濃い空が明るく薄れる。。。
山頂駅に戻ると雨池まではいかず、縞枯山荘まで散歩。こっちはこっちで絵になる山荘でした。雪景色と山荘(煙突つき)っていいですね。。
ここで厳冬期だけど妥協しない山料理!お湯だけ沸かしてラーメンなどではなく具たっぷりのクリームシチューです。具は下茹で野菜とシャウエッセン。牛乳の代わりに調製豆乳を使用。ストーブは寒くても火力のでるガソリンストーブを導入!(MSR ウィスパーライト インターナショナル) 時間に余裕あるのでじっくりコトコト煮込みました。味は。。。大成功!雪景色の中で食べるシチューの味は格別でした。。厳冬期外ごはん効果(涙) さらにローストビーフ丼、凍ったみかんをお湯で少し解凍しシャーベットみたいになった実験系、あったかい紅茶を頂き、雪山でありながら、のんびり贅沢な食事を堪能したのでした。
あとはロープウェイ山頂駅に戻り軽く雪遊びをして、帰宅しました。人気のコースで天気が良いタイミングを狙ってはいましたが、無事に雪山ハイキングを終えられてホッとしました。抜群の雪景色に星空、ご来光。雪山なのに贅沢グルメ。大満足でした。
こうなると冬の燕岳にも行きたい気にもなりますが危険な登山はしないので、また手軽なコースを探してみたいと思います。もう北横岳をリピートでもいいかも♪
撮影:PENTAX K-01 / SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSM
装備メモ
返信削除ニット帽,バラクラバ,サングラス,ネックウォーマー,保温性ベースレイヤー(montbell)、フリース(montbell),ハードシェル(Outdoor Reserch),タイツ,フリースパンツ(montbell),スノボズボン(Volcom),手袋(インナー+オーバー),厚手靴下(montbell),雪山用登山靴(Kayland),12本爪アイゼン(グリベル),ダウン上(Hoglofs),ダウン下(montbell),ストック,ワカン