北アルプスの「雲ノ平」というエリアへ行って参りました。北アルプスの奥深くにあり一日では辿り着くことができないことからアルプスの秘境と呼ばれる場所です。こちらへテント泊3泊4日でトレッキングを楽しんできました。
■1日目:新穂高ドライブ&温泉→ わさび平小屋
朝6時出発で11:30頃に新穂高の鍋平駐車場に駐車。新穂高ロープウェイや深山荘の駐車場は満車で待ってても空くまで時間がかかりそうでしたので鍋平高原まで上がった駐車場に停めました。こちらでは丁度出る車があり空いた所に駐車することができました。(登山口の新穂高ロープウェイ駐車場へ山道を下りる必要があり工程が長くなりました。。)
長旅になるので最後のお風呂。「中崎山荘 奥飛騨の湯」にて温泉に入りました。日帰り入浴可で食堂付きなので登山者にぴったり。朴葉味噌(ほおばみそ)という飛騨高山地方の郷土料理を頂きました。ご飯が進む進む。。
13:30になってようやくスタート。しばらく下界とはお別れです。とは行っても初日はほぼ平坦な道を1時間半歩くだけ。
コースタイムどおり15時にわさび平小屋に到着。テント場はまだ空きが多くありました。テントを張って小屋で冷たいコーヒー飲んで戻ると増えてました。そのなかに部活か何かでしょうか。上下関係のある会話(「なに若いのが動いてへんねん」的な)、顧問による細かい事に対する叱責…帰ってくれって思いましたね^^;
夕食はトマトパスタとじゃがりこポテサラ&コンビーフ。カップ麺ではなく、ちゃんとした山めし。美味しゅうございました(-人-) 明日に備えて20時には就寝zzZ…眠れない(汗)
■2日目:わさび平小屋→鏡平→双六小屋→三叉蓮華岳→三叉山荘
今日は昨日と違って雲ノ平へ一気に標高・距離をかせぐ日。朝3時半に起きてテント内の荷物をバックパックに入れてテントを畳んで5時出発です。(朝露と結露でテントびちょびちょ。。)
2時間30分程度ぜぇぜぇ言いながら登りますと鏡池に到着。槍ヶ岳が水面に映る「逆さ槍ヶ岳」を拝むことができました。
さらに2時間歩いて双六小屋に到着。百名山の鷲羽岳が大きく見えました。これを眺めながら昼食にカルビ丼をがっつり頂きました( ・ㅂ・)و ̑̑
双六岳はガスってたので巻道ルートで三叉へ。三叉蓮華岳については富山・岐阜・長野の3県を分ける山なので登っておきましたが残念ながら山頂はガスって真っ白でした。(今回あまり山頂と縁がなかったのでトレッキングと銘打っております。)ちょっとだけ水晶岳が顔を出した写真だけ貼っておきます。
そして本日の目的地、三叉山荘に到着!…足が限界です(泣) 明日出発を早くしたい為この日は小屋泊に。夕食にジビエシチューを堪能し就寝zzZ…不可orz 布団1枚スペースに2人はあかんやろ。。。肩が触れあい、寝返りを打つにも気を使う。飛び交うイビキ。暑い布団。ハエ。 シーズン中の山小屋泊はダメだー(T_T)
■ 3日目:三叉山荘→雲ノ平滞在
今日で今回の目的地である秘境「雲ノ平」に到着です。ここにテントを張って滞在するのですが、良い場所(広くて平坦な場所)が限られているため、朝4:30に出発しできるだけ早くの到着を目指します。完全に右膝が痛んでました。歩くだけで痛い><
三叉山荘より一旦標高を下げるのですが、その先に黒部川源流がありました。碑があるだけなのですがここを源流としてあの大きな黒部川へと成長するとは…(立山から黒部湖見た程度ですけど)
というわけでテント場偵察。湧き水がドバーーッっと垂れ流し状態でした。これが冷たくて美味しくて驚きました。ビールより美味しいと言っておられましたが、わかる気がします。。いくらでも飲めそうです。。酔って頭痛くならないし。。無料ですし。。
このあとは雲の平エリアを散歩。祖母岳というちょっとした山(往復30分)を登りますと、雲ノ平の広い感じをよく見渡すことができました。四方を百名山で囲まれた緑豊かな大平原で日本最後の秘境に相応しい景色でした。
そこから奥日本庭園、ギリシャ庭園、アラスカ庭園とよばれるエリアを歩くのですが、ちょっと僕の感性ではわかりませんでした(笑)でも雲ノ平や周辺の山々の景色を眺めながらゆっくり散歩できて満足です。
雲ノ平山荘へ戻りまして少し遅めの昼食。野菜カレーを頂きました。これも具沢山で結構美味しかったです。。そして( ̄△ ̄)マターリ
あとはスイス庭園へ。ここからは高天原や水晶池を見下ろす事ができました。痛めた足であそこまで下りて登ることを考えると冷や汗がでました。。
■4日目 雲ノ平→下山
3:30起きますと外からポツポツという音…。雨や終わったー\(^o^)/と思いつつテント内で先に朝食を済ませ、パッキングしバックパックにザックカバーをかけてテントの外に出ますと、あまり雨という感じではなくガスってるだけのようでした。
双六小屋で一回テント泊を考えておりましたが、小雨&右膝の痛みにも関らず祖父岳→三俣山荘→双六小屋と順調なタイムで歩くことができ、この調子で暗くなる前にわさび平の整備された道まで下山し以降ナイトハイクで下山完了しちゃおう となりました。(天気予報も当分雨なのでさっさと帰りたいのです。)
小雨のなかでの下山ですが良い事が一つありました。なんとライチョウ親子(母1羽,子2羽)と遭遇したのです!!花見平の雪渓を歩き終えた瞬間、突然目の前に現れまして(なんでいるのー!)と歓喜しました。近づいても全く警戒せず草食べてました。5分くらい戯れてましたら親子で登山道の外へヨチヨチ登っていきました。(バイバイ)
一方、先を歩く友人にはちょっとホラーな出会いがあったようです。お盆に家に帰らず登山する霊でもいるのでしょうか。。
鏡平からの下山にて体力が限界に。足が前に出にくく視界が狭くなってきている事に気が付きました。急遽バックパックを下ろしパワージェル&水分補給。あ”ま”い”--ッ!! なんとかギリギリ暗くなる前にわさび平の整備された平坦な道まで下りてくることができました。
わさび平のキュウリを食べて最後のナイトハイク。単調で長い。。しかしなんとか…温泉街へと辿りつくことができました!奥飛騨の湯はさすがに閉店。おや、入口に何か張り紙が…。
「落石のため通行止め」…なんと新穂高を出入りする道路が落石により通行止めになっていたのです。(こんなん想定できるかーい!) 新穂高のビジターセンターも閉まっていたのですが、事務所に灯りがついてたので状況確認しました。通行止めは22時から一時開通するとのこと。マイカーを駐車している鍋平駐車場へのアクセスについてはロープウェイはもちろん営業終了。通行止めでタクシーも来れないので徒歩で行くことに…。本当にまさかのExtraStage突入。
落石とか探偵ドラマかよ!バーロー!とか言いながら気力で何とか鍋平駐車場に到着。(1日目1枚目GoogleMap画像のルートです…) 新穂高を脱出しました。クロックタワーなら後部座席にシザーマンがいてGame overな感じですが無事に家に到着しました。
以上が今回の雲ノ平テント泊トレッキングの内容でした。本当の計画では黒部五郎岳や薬師岳、水晶岳と鷲羽岳とテント泊縦走だったのですが、天気により目的の雲ノ平を天気の良いタイミングで過ごす計画に変更となりました。天気が良かったとして体力が持たなかったと思いますので結果オーライだったかもしれませんorz …東京では40年振りの連続雨でニュースになってたようですね。
撮影:PENTAX K-01 / SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSM
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